岸田首相は国葬と閉会中審査で“ド壺”にハマる…リーダーシップ発揮のつもりがピンチに

<黄金の3年間どころか、地獄の3年間の始まりのような……>

東京・永田町の衆参両議院会館で働く自民党国会議員秘書などから、こんな悲痛な声が漏れているという。嘆きの矛先はもちろん、岸田文雄首相に対してだ。 

安倍氏国葬は参列希望殺到どころか…〆切り過ぎても「諸外国から返事が来ない」と外務省困惑 「昨秋の首相就任来、最大派閥の安倍派などに配慮して『検討する』『しっかり進めたい』などと慎重な物言いで世論批判をかわしてきた岸田さんが、あえてリーダーシップを発揮したのが『国葬』と『閉会中審査』でした。それが党をピンチにするとは……」(議員秘書)  

読売新聞社の世論調査(2~4日)によると、安倍晋三元首相の国葬の実施を決めたことについて、「評価しない」が56%に達し、「評価する」(38%)との回答を逆転した。

「国葬に対する反対や不満の声が多い中、閉会中審査には松野官房長官が出席してかわそうとしていたのに、岸田首相が会見で『私が出席してカメラ入りで説明』とまで言い切ってしまった。もはや引くに引けない。でも、おそらく開催理由は、歴代最長の在任期間など従来通りの説明を繰り返すでしょう。費用総額も分からないから、やはり、同じ説明になると思います。自民党議員からは『どうするつもりだろう』と不安視する声が出ています」(与党担当記者)  

岸田首相は閉会中審査に備えて「想定問答」を必死に考えているらしいが、まさに「国葬」と「閉会中審査」で「ド壺(つぼ)」にはまったと言っていい。

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